自作PC界隈の冬
円安や半導体不足、マイニング等、今は時期が悪いと言われ続けている自作PC界隈ですが、過去一ヤバいんじゃと言ってもいいぐらいメモリの価格が高騰しています。
8月に組んだPC
| カテゴリ | 製品名 | 金額 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D BOX | ¥72,600 |
| GPU | ZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 SOLID OC White Edition | ¥174,980 |
| マザーボード | X870M A ELITE WF7 ICE | ¥38,182 |
| メモリ | CORSAIR DDR5-6000MHz 64GB | ¥34,969 |
| SSD | Acer Predator SSD 2TB | ¥16,901 |
| SSD | Acer Predator SSD 2TB | ¥17,990 |
| 電源 | ASRock Steel Legend 1000W | ¥23,209 |
| ケース | ASUS Prime AP202 | ¥16,141 |
| ファン | CORSAIR iCUE LINK TITAN 360 | ¥26,154 |
| ファン | iCUE LINK RX120 RGB WHITE Triple Fan Kit 2点 | ¥22,320 |
| OS | Windows 11(前環境から移行) | – |
| 総額 | ¥443,446 |
8月頃にPCを組み「こちらの記事」にしましたが、別に狙っていたわけでなくたまたま本当に良いタイミングに購入でき、今同じ構成で組んでいたら50万超えのPCになっていました。

8月ぐらいには35,000円で購入できていた64GBメモリが、86,000円と2倍以上の価格に。
ただこれ、売り切れてしまっているのでもうこの価格でも購入できません。
高騰の要因としてAI向け需要が爆発的に上昇しているようで、我々一般向けの製品のリソースが全部AI系企業のデータセンターやらに回ってしまっているとのこと。
メモリほどではないもののSSDやHDDも同じ要因で値上がりしており、さらにメモリ高騰により原価が上がってしまったGPUもこれから値上がりするだろうと言われており、今は時期が悪いけどいずれもっと悪くなる状況に。
値下がり傾向のOLEDモニター
そんな地獄のような状況の自作PC界隈ですが、OLEDモニターに関しては値下がりの傾向にあるようです。
WOLED(LG)/ QD-OLED(サムスン)ともに通称第3世代から第4世代への移行のタイミングで、この第3世代がまさに在庫処分で安くなっているのでは?とのこと。
PCモニターに限らず有機ELテレビもだいぶ安くなっています。
私の環境では5K60Hzという業務向けのモニターを会社から借りて使用しており、もちろん仕事では何も不満はないのですが、このモニターではせっかく購入したRTX5080のパワーを持て余していたので、先日のブラックフライデーのタイミングで購入してしまいました。
購入したモニター「MPG 321URXW」
31.5インチ / 4K240Hz / 第3世代QD-OLED / グレアパネル / USB Type-C PDとハイエンドゲーミングモニターとして一通り欲しい機能が備わっています。
価格は127,000円でした。
カラー展開としてブラックとホワイトのモデルがあり、「MPG 321URXW」のホワイトモデルを購入しました。
MPG 321URXW

9月までは16万ほどしていたこのモニターですが、現在では3万円ほど値下がりしています。
ブラックフライデーのタイミングで購入しましたが、現在が底値っぽくこれ以上の値下げはありませんでした。
購入したモニターの開封


箱は2重仕様。
外観

背面のMSIロゴが光ります。

背面にはいつものMSIドラゴンが掘られています。
光ったりはせずそんなに目立たないので許容範囲。
付属品

・DisplayPortケーブル ×1
・HDMI2.1ケーブル ×1
・USB Type-A – Type-Bケーブル ×1
・電源ケーブル ×1
・モニタースタンド
・クイックスタートガイド ×1
付属のケーブル類は短いので、PCの配置場所によっては届かない可能性があります。
また、映像入力用のUSB Type-Cケーブルは付属していなかったので、MacBookなどから映像出力しつつPD充電したい場合は別途ケーブルが必要です。
モニタースタンド

配線をまとめる穴があります。
このスタンドは使用せずモニターアームを使う予定。

上下の可動範囲は15°
左右は30°まで


90°回転(縦置き)には対応していません。
モニターのスペック
購入したモニターのスペックと、ついでに候補として考えていた製品も参考に載せてみます。
| 項目 | MSI MPG 321URX QD-OLED | Dell AW3225QF | ROG Strix OLED XG32UCWMG |
|---|---|---|---|
| イメージ |
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| 参考価格 | 127,000円 | 125,980円(セール価格) | 158,900円 |
| 画面サイズ | 31.5インチ | 31.6インチ | 31.5インチ |
| 解像度 | 4K UHD(3840 × 2160) | 4K UHD(3840 × 2160) | 4K UHD(3840 × 2160) |
| パネル方式 | QD-OLED | QD-OLED | WOLED |
| リフレッシュレート | 最大 240 Hz | 最大 240 Hz | 最大 240 Hz / 480 Hz(デュアルモード) |
| 応答速度 (GtG) | 0.03 ms | 0.03 ms | 0.03 ms |
| パネル形状 | 平面(フラット) | 曲面ディスプレイ(1700R カーブ) | 平面(フラット) |
| HDR | DisplayHDR True Black 400 | HDRピーク輝度 1000 cd/㎡(typ) | HDR10+VESA DisplayHDR 400 True Black |
| 入力端子など(概略) | HDMI 2.1×2/DisplayPort1.4 /USB-C(90W) | HDMI 2.1×2/DisplayPort1.4 | HDMI 2.1×2/DisplayPort1.4 /USB-C(15W) |
現在使用しているモニターが5k27インチモニターなので、あんまり近しいモニターを買っても意味ないだろうと今回はゲーム・映像鑑賞用と割り切って32インチを選択しました。
ROG Strix OLED XG32UCWMGに関しては新製品のため、他のモニターよりも値段が高いです。
個人的にはまったく必要性を感じませんが、最新のゲーミングモニターは画質を落としてFPSを上げるデュアルモード機能を売りにしているようです。
ただ完全上位互換というわけではなく、USB-Cの給電が15Wしかないのが気になり最終的に候補からは外れました。
OSD操作パネル

モニター背面の中央にOSD操作用のボタンがあります。
入力端子(USB Type-C PD入力対応)

映像入力用の端子としてはHDMI2.1が2基、DP1.4ポートとUSB Type-Cをそれぞれ1基備えています。
USB Type-Cケーブル一本で映像入力と充電を賄えます。
割と安価なモニターでもこの機能がついていたりしますが、少し古いゲーミングモニターだと逆に機能がなかったりする事が多いです。
Macbookだけでなく、Xbox Ally XのようなハンドヘルドPCなど、昨今様々なデバイスをUSB Type-Cで接続する機会が増えており、個人的には外せませんでした。
出力は90Wなのでハイエンドゲーミングノート以外の大体の機器であれば充電は問題ないと思います。

設定画面から「タイプC PD充電」をオンにしないと電源供給されません。(デフォルトではオフ)
KVMスイッチ
MacとWindowsなど、複数デバイス間でキーボードやマウスを共有する機能です。
ハブとしてのUSBポートはType-Aが二つしか備わっていないため拡張性はそんなに無く、キーボードやマウスのUSBレシーバーを挿したらポートが埋まります。
24.5 / 27インチモード

画面サイズを24.5インチ / 27インチに変更できます。
FPSゲーマー向けの機能で、額縁のように画面サイズが小さくなります。
最新のハイエンドモニターで採用されているデュアルモード 240HzUHD / 480HzFHDではなく、単純に範囲だけが狭くなります。
PIP / PBP
複数の機器からの入力を1画面に分割表示する機能です。
このモニターには4つの入力ソースがありますが、最大で2つの入力ソースまでを分割表示できます。
焼きつき防止機能

このモニターでは一定時間ごとにパネルリフレッシュのアラートが立ち上がります。
安全に使用できるのは良いのですがゲームをやっていてもど真ん中にデカデカと出現するので、配置を右下にするとかもう少し考えて欲しかったですね…。
オフにすることはできないので、長くゲームをやる場合などは手動でパネル保護をしておき、自動保護を先送りにするのが良さそうです。

その他として、静止画やタスクバーなど動きのない物を検出し、ピクセルを動かし焼きつきを防止する機能もあります。
最近のOLEDモニターは過剰なほどに画面焼け対策がされており、昔言われていたOLEDの焼きつきは、今はもうあまり神経質になる必要はないかもしれません。
まとめ

240Hzのモニターに切り替えたことで、持て余していたGPUも99%付近までフルに活かせるようになりました。
60Hzからの更新なのでさすがにヌルヌル感が別次元で、体感でもはっきりと違いを感じられます。
また、OLEDモニターを買うのも初めてだったのですが、3Dゲームや映画鑑賞での映像の美しさに満足しています。

やはりこのサイズのモニターがデスクの上にあると、モニターというよりもテレビぐらいの存在感があります。
今のPCに合わせて白いモデルを選びましたが、圧迫感が薄まり白を選んで良かったです。
このモニターに限らずOLEDモニターは値下がり傾向で、色々なものが値上がりしている中モニターの更新タイミングとしてはおすすめです。
MPG 321URXW










